最近、コンテンポラリーアート(近代美術)が注目を集めています。

そのきっかけとなったのが、バンクシーです。

引用元:https://media.thisisgallery.com/20188939

オークションで自らの作品が落札される際、シュレッダーを仕込んで切り刻むも、却って価値が上がったというエピソードが話題になりましたよね。

そして、現在の日本のコンテンポラリーアートを代表するのがこの方。
ご存知、草間彌生さんです。

引用元:https://bijutsutecho.com/magazine/news/headline/20023

こうしたことが重なり、今、買取店にも美術品の持ち込みが増えているそうです。

そこで簡単な解説とともに、毎回お世話になっている老舗質店の店主さんに、注目すべき日本のコンテンポラリーアート5選と実際の相場を語っていただきました。

その1:生い立ちも興味深い、草間彌生氏

売りたい時ドットコム(以下C)「やはりお一人目は草間彌生さん

老舗質店店主(以下店)「はい。『世界の偉人100人』に選ばれ注目されたことで『日本のコンテンポラリーアートってすごい』というのが広まりました」

C「草間さんといえばやはりドットですよね」

店「ええ」

引用元:http://matsumoto-artmuse.jp/exhibition/special/10402/

C「彼女の生い立ちはかなり壮絶だったようで、今でいう『統合失調症』だったそうで、幻聴や幻覚の辛さから、水玉模様を描くことで心の平安を保っていたとか

店「そういったバックグラウンドに、魅力や希望を見い出す方も多いでしょうね。
彼女の目にはこう見えるんですよ。まるでピカソのような感じでしょうか。
また、だんだんと手が疲れていくため、端に向かうにつれてかすれていく色合いも面白いといわれています」

C「誰にも描くことができませんね…」

店「以前50号の作品を、300万円くらいで購入した方の話を伺いましたが、世界に認められたのをきっかけに、7000万円まで上がったとか」

C「美術品の上がり方って、ブランドものとは比べものにならないんでしょうね」

店「その通りです。
そうそう、ブランドといえば、草間さんはヴィトンともコラボしましたし、それもあって若い方から注目されたのかもしれません」

引用元:https://media.thisisgallery.com/

店「相場としては?」

C「30号以上の大きなものが売れますが、数千万といったところでしょうか。もはや値段が付けられないといったほうが相応しいでしょう

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その2:子どもの表情が魅力。奈良美智氏

店「お二方目は奈良美智さん。この方も有名ですね」

引用元:wikipedia.or.jp

C「奈良さんといえば、やはり子どもの表情を描いた作品!」

引用元:https://www.cinra.net/news/20170708-narayoshitomo

店「奈良さんがまだ出始めの頃、真似して描いてみようと思ったんですけど、全然描けなかった(苦笑)」

C「実に個性的ですもんね。原画を見ると絵に詳しくない人は『…なぜ』となるのですが、彼にしか作れない世界観なんですよ」

店「具体的な相場はどのくらいですか?」

C「安定して300万円くらいでしょうか
でもどんどん高くなっています。10号くらいだと100万くらい、30号だと1000万円は超えますね。
代表的なのは女の子ですが、怪獣が加わるとより高くなります

店「長く売れているので安定しているという印象ですね」

C「業界では『エスティメーション』という予測落札価格というのがあるんですが、それを何百万も余裕で超えていきますね。それは草間さんもそうですし、これからご紹介するお三方もです

店「美術品は奥が深い…」

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その3:ヴィトンとのコラボも話題。村上隆氏

店「お二方目は村上隆さん。この方もヴィトンのコラボされているので、サイトでよくご紹介していますね」

C「はい」

引用元:http://adcculture.com/journalist/shiratori-14/

店「村上さんは、デザイナー集団を作っているんですよ。その一派で精力的に活躍されてます。
その一派の誰かが、セーラームーンのようなキャラクターの絵を描いたものが何億とかで落札されたというニュースも。検索してもすでに出てこないのでご紹介できないんですが…」

C「まさに精鋭部隊!!」

店「有名なのはこちらの花の絵でしょうか。
ヴィトンならパンダ、そしてドラえもんともコラボされていますね」

引用元:https://www.pinterest.jp/

C「作風の特色は、ポップな感じですよね」

店「草間さんや奈良さんとも共通しますが、やはり唯一無二ということ
『ありそうでないものを提供する』というのが彼のコンセプトなんですよ

C「確かに…こちらも真似しようと思っても描けないし、まず発想できない。
もちろん相場も上がっているんですよね」

店「ええ。20号で300万円くらいですし、グッズは比較的安く手に入りますが、やはり世界的に有名。
まだまだ活動されていますから、上がっていくでしょうね」

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その4:モノクロ写真が高価落札。杉本博司氏

C「4人目の方はフォトグラファーなんですね。珍しいのでは?」

店「1948年生まれの、杉本博司さんという写真家さんです」

引用元:https://www.leon.jp/events/9536

C「どんな作品が有名なんでしょうか?」

店「一番有名なのは『海景』です

引用元:https://casabrutus.com/

C「青い空と海をあえてモノクロで…。
なんだか…考えさせられますね。ものすごい存在感」

店「人物も撮っている方なんですが、どの作品も題材が面白く、仕上がりが神秘的。
この『海景』で世界的に認められたんですが、印象としては『多くの人に好かれている』と感じますね

C「確かに、お顔を拝見しても物静かで上品な印象を持ちます」

店「写真1枚は30~50万円という相場になりますが、海外に持っていくと反響がすごい。
50号で1000万円くらいにはなるんでしょうか」

C「他の作品にも大いに興味が湧きます」

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その5:誰にも作れない金魚。深堀隆介氏

C「最後が深堀隆介さん。こちらのサイトでも以前ご紹介しましたね」

引用元:http://bigissue-online.jp/

引用元:https://allabout.co.jp/gm/gc/415992/all/

店「私の店のある愛知県のご出身ですね」

C「いつみても美しいなあ…。
というか愛知県は金魚の生産地だから、金魚?」

店「…(苦笑)それは確かではないですが、創作活動に行き詰まった時に、店じまいをするという屋台の大将から、なぜか100匹の金魚を譲り受けてその生命力に惹かれたとか

C「何がきっかけになるかわからないですね」

店「こちら、以前紹介した時よりさらに値段は上がっています。
以前は升1匹で20万円くらいだったのですが、今は70万くらいになっています

C「驚きの上がり方ですね」

店「たらいでの作品だと300万円を超えますし、金魚すくいのように長方形の中にたくさん泳いでいるものは、2000万超えると言われています」

C「本物そのものですもんね。おこがましいですがまさに芸術」

店「実は僕、最初はお昼の情報番組で見たんですよ『面白い職業の人』みたいなコーナーで」

C「そんなところに!」

店「そこからあっという間でしたね。
うちのお客様でも小さな個展で数万円で買ったけど、これから上がるからちょっと預かって欲しいと言われた方もいらっしゃったのですが、本当に上がりました

C「どの方も日本の誇りですね!」

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まとめ:コンテンポラリーアートはまだまだ上がる!

C「今日はステキな作品をご紹介していただきましたが、共通していえることはなんですか?」

店「1つ目、無限大の可能性ですよね。
西洋画や日本画って人物や風景を美しく描くものなので、限度がある気がして…。陶芸品などもやはり天井は知れていますから

C「確かに一般的な絵画や美術品は数千万にはならないですよね」

店「2つ目は、唯一無二、誰にも真似できない作風であること

C「センスも感性も発想力も素晴らしい」

店「3つ目は、全ての方がまだ精力的に活動されていること。
皆さん積極的に外国にも出ていっていらっしゃるんですよ」

C「ということはまだまだ作品が生み出せる」

店「そういうことです。
ですからまだまだ上がるといえるでしょう。

また、忘れてはならないのが、どの方の作品も海外の方がより高く取り引きができます。
ですので今後は手に入らないかと思いますが、投資目的ならばまだまだ持っていた方がいいですし、ご自身で大切に愛でていくこともいいかと思います

トップ画像引用元:https://casabrutus.com/art/67490

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