今回は、定価が高いのに、なぜか買い取りの際には査定が大幅ダウンするジャンルをご紹介します。

「定価が高いものほど、残念な査定にショックを受ける方が多くて…」とは、毎度お世話になっている老舗質店の店主さん。
「いくら買う時が高くても、買い取る際に期待できないジャンルがあることを知って欲しい」とのことで、伺ったお話をまとめてみました。

1.額・絵画・陶器などの
骨董品や美術品

ひとつ目は絵画や陶器といった美術品。

「定価がとても高いのに、買い取る際には雀の涙」のアイテムナンバーワンだそうです。
50万円で買ったものが、わずか1,000円で査定されることもあるほど、ダウン率は高いです。

その理由は、定価がないということ。

美術品、特に絵画は画廊やデパートが勝手に価格を決めているのが現状。
通常モノを売る際には、原価と利益から売価を設定しますが、絵画はそういう決め方をしていません。

例えば「この作家のこの大きさならこれくらい」とか「無名だけれど色みや雰囲気がいいから」という抽象的な尺度であることが大半です。

しかし買い取りの際は尺度が異なり、「絵の具にラピスラズリが含まれている」とか、骨董なら「細工が細かい」といった、具体的な理由で価格を付けています。

そして、芸術品は基本的に誰もが知っているような作家のものでないと売れません。
東山魁夷といった人間国宝の作家になれば、リトグラフですら何十万もし、本物であれば金額が付けられないこともあります。

加えて、同じ人間国宝だとしても、量産する方作家とひとつの作品にこだわる作家では、後者の買取価格の方が高くなりますし、小さい作品がメインの作家が大きな作品を作ると高くなります。

例えば、草間彌生さんは「遠いところに描くと手が疲れるから」という理由で大きな作品には携わらないそうですが、それゆえに50号の作品が出てきた際、8,000万円の値段が付きました。

こうした情報、特に作家さんのランクに関してはユーザーが調べることは難しく、会員制のオークションに参加している業者しか調べられません。

そして、落札した際には価格に関係なく10,000円、さらに手数料と出品料がそれぞれ15%、つまり30%を払うシステムになっています。
通常のオークションではせいぜい3%くらいなので、この価格は相当高いものです。

このシステム料にはちゃんとした理由があります。
それは、運営がとても難しい分野だから。

最も難しいのは真贋判定でしょう。


鑑定士が本物だと判断しても、それなりの作品になると、本物だという証明を家族の方から取らなくてはならないケースもあります。
然るべき鑑定機関に鑑定書を依頼した場合、鑑定料は何万円単位。
鑑定料が数千円からというダイヤモンドと比べると高いですが、システム料を高くしないと運営が成り立たないわけです。

陶器や壺などの骨董品も、値段設定のシステムは同じです。
定価50万円の壺を「半額くらいになるだろう」と持込んでもわずか1万円というケースもあり、美術品は定価が高い分、意識も高くなってしまいがちです。

そんな時、買取店は入っている箱まで注目しています。
「花押」といわれる落款があるかどうかを見たり、しまわれていた箱が桐ではなく杉だった時点で見ないといった独自の観点は、本物を数多く鑑定してきたからこそなせる技といえるでしょう。

このように二束三文になってしまう美術品ですが、買取店に売っても、古美術商に売っても結果は同じです。
また、テレビの鑑定番組で「驚きの査定!」とよくやっていますが、あれは売価であって買取価格ではありませんし、あくまでも「査定をした人が売りたい価格」。
どの店でも同じ査定にはなりませんし、実際にその鑑定士さんに売ることは不可能だということも、覚えておいていただきたいです。

美術界の別格、
コンテンポラリーアート

さて、美術品は二束三文とお話ししましたが、「コンテンポラリーアート」だけは査定に期待ができます。

有名どころだと、前述の草間彌生さん、村上隆さん。
覆面アーティスト、バンクシーの影響もあり、現代アートは今熱いジャンルなのです。

最近価格が上がっているのが、金魚を用いたアートが注目されている、深堀隆介さんの作品。

引用元:https://www.rakuten.co.jp/(写真は深堀さんの著書です)

特殊な樹脂を何層にも重ね、生きているような躍動感を与える作品が海外で高く評価され、金魚の数により値段が変わります。
かつては5~6万円で取り引きされていたものが、現在は1匹の作品で34万円以上に!

深堀さんをはじめ、今後も個性的な作品が注目を集めそうです。

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2.玄人好みのブランド、ニッチなブランド

定価が高いのに査定が期待できないアイテムの2つ目が、玄人好みのブランド。

アパレルだと、主に「クラシコ系」とカテゴライズされるブランドです。

引用元:https://www.rakuten.co.jp/

具体的にはベルベスト、リングヂャケット、エムデコ、アルテア、キートンなど。
そのジャンルが大好きな人しか知り得ないようなブランドです。

雑誌でいえば「LEON」、ショップでいえば「トゥモローランド」「デザインワークス」で紹介されているアイテムをイメージするとわかりやすいでしょう。

定価は、Tシャツでも数万円、ジャケットなら数十万。
細工が細かかったり手縫いだったり、クオリティはものすごく高いのですが、何しろ需要がないので査定は低め。

さらに美意識の高い人が好むため、新品で買う人ばかりで、中古で買う人はいません。
検索で探す人もいないため、メルカリでも売れず、ヤフオクではもっと売れず、1円スタートにしても売れ残ってしまいます。

バッグでいうならJ・P・ゴルチェ、アレキサンダーマックイーンなどが挙げられます。
これらはヴィトンのバッグよりも定価が高いのですが、買取価格はよくても1割程度。
ヴィトンの人気アイテムが9割ということを考えると、かなり残念な結果だといえます。

同じく時計なら、クストス、ジェイコブ、フランク・ミュラー、ベル&ロスなど。
華やかな宝飾時計を得意としているのでダイヤモンドなどが付き、素材の豪華さから数百万するものありますが、同じく需要が少ないため3割が限度です。

アクセサリーでいうなら、若い女性に好まれるブランドのシルバーやメッキ製品。
具体的にはティファニーやクレージュ、ニナリッチなどですが、定価が2~3万円するのに対し、買取はなんと500円前後。
ただし、18Kならもう少し上がるでしょう。

逆にシャネルのメッキアクセサリーは、驚くほどの高値で取り引きされます。

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実は中古品が狙い目?
査定は控えめな宝石

最後は宝石です。

引用元:https://www.kyocera-jewelry.com/

宝石の買取価格は、基本的には定価の1割程度です。

宝石は、ユーザーに届くまでかなりの人の手を経てきます。
宝石を採掘する会社、集めて売る会社、ジュエリーの会社、デザイナーに販売店…正確にはもっと多い道のりを経て店頭に並びます。

ですから携わる人が多い分、価格が高くなってしまうのです。
そして美術品と同じく定価がないため「買った時はこんなに高かったのに!」という錯覚を起こしてしまうのです。

余談ですが…
前述のように、宝石は多くの人の手を経てユーザーまでたどり着くため、販売価格が上乗せされていきます。
そのため店主さんによれば、宝石に関しては中古品を販売している店の販売価格が適正なのではないかということ。

そういった店では、クオリティや値段の高い宝石のブースは荘厳としており、数万円のものは雑多に並べられているので、ユーザーとしてもわかりやすいのでは? と言われていました。

もし抵抗がないようなら、あらゆる宝石を見比べられ、新品で買うよりもお値打ちに購入できる中古品を選ぶのも賢い方法だといえそうです。

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まとめ

以上、定価が高いのに買取価格が期待できないジャンルとして

①骨董・美術品
②玄人好みのブランド
③宝石

を挙げてきました。

①に関してはコンテポラリーアートだけは別格です。

これらのアイテムは、定価が決まっていないため業界内の感覚で値段を付けることが多く、売る際にも期待値が高くなってしまいがちですが、需要がなかったり、そこまでの価値がないことが大半。

ですので、ここに挙げたアイテムは、あまり期待をせずに持っていくことをオススメします。

 

 

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