大昔に買った時計や、祖父祖母などから受け継いだけれど動かない時計、
もしくはボロボロだったり、針や竜頭が取れてしまっている時計…。

「もう動かないだろうし、売れないから捨ててしまおう!」
そんな時でも、少しだけ待ってみませんか?
実はその時計が高価買取対象のお宝だった! なんていうこともあるのです。

今日は、壊れた時計でも高く売れる場合の、条件や注意点についてお伝えします。

1.高価買取になる時計の条件とは?
まずは買取店でチェックを!

壊れた時計が高価査定になるといっても、どんな時計でもいいというわけではありません。

条件はただひとつ
「直して売っても価値があるかどうか」です。

つまりは需要がある時計かどうかということ。

具体的には「世界五大時計」
・PATEK PHILIPPE(パテック フィリップ)
・Vacheron Constantin(ヴァシュロン・コンスタンタン)
・Breguet(ブレゲ)
・A.LANGE&SOHNE(A.ランゲ&ゾーネ)
・Audemars Piguet(オーデマ ピゲ

それに加えて、いわゆるメジャーなブランド時計が加わります。具体的には
・ロレックス
・オメガ
・ショパール
・カルティエ……など。

基準としては「アンティーク時計」というカテゴリーを持っている時計のブランドだということがいえます。

ただし世界五大時計以外は、ラインによっては高価買い取りにならない場合も。

それを判断してくれるのが、買取店。
「自分の時計が、直して売っても価値のあるものなのかどうか」を知るには、 まず買取店へ行って、判断をしてもらいましょう。

☆コチラの人気記事も参考にしてください
高価買取に期待!世界5大時計ブランドを徹底解説!
高騰し続けるアンティークロレックス ~デイトナ編~

2.修理不可でも買取OKなのは、
「部分取り」をしたいから

先程、対象になると述べた時計の中には「修理もできないほどのダメージかも…」というものもあります。

でも安心してください。それも売れます!
なぜなら業界には、「部品取り」という売り方があるからです。

部品取りとは、文字通り「部品だけを取る」ということ。
これは時計がアンティークだった場合、大きな威力を発揮します。

アンティーク時計ファンの大半は「その時代に作られたままの状態」を希望しています。
しかし、アンティーク時計というのは、少なくとも50年以上前のもの。壊れたり、部品が無かったりします。

そんな時に役立つのが、この「部品取り」なんです。

例えばケースも風防(時計の表面に貼ってあるガラス)も当時のままがいいとか、
ムーブメントを管理するキャリバーは、何番あるいは何年頃のものがいい…など、
フリークにとってのこだわりを、部品取りは満たしてくれるわけです。

現状、オークション会場や市(いち)では、ムーブメント専門といった部品だけを売る業者もあり、数ミリのネジひとつに、数千円~数万円という高額な値が付けられるほど。

「部品もすべてオリジナル」というのは、フリークや業者にとってはそれほどの絶対条件。
そしてこのこだわりが、次の条件にも繋がります。

 ☆コチラの人気記事も参考にしてください
買取相場が安定している時計ブランド5選

3.「リダン」を避けるため、
修理せず持っていこう!


先程、マニアのこだわりについてご説明しましたが、知っておきたいことがあります。

それが「リダン」です。

時計が動かなくなると、そのブランドの直営店や街の修理屋に持っていくことになりますが、古い時計の場合、部品がありません。

よくある街の修理屋・時計屋なら「部品がないのでうちでは無理です」といわれてしまいますが、直営店に出すと、代わりの部品を使って直されてしまいます。
これが「リダン」です。

リダンは、ファンから見れば「オリジナルではない!」ということになります。
当然価値も大幅ダウン。

ですから、もしアンティーク時計を売りたいと思っているのなら、どれだけボロボロでも、動かなかったとしても、修理したり磨いたりせず、そのままの状態で店に持っていくことをオススメします。

ただし、ブランドの中でも唯一、パテック・フィリップだけはすべての部品が保管されているので、直営店に修理を出してもリダンされることはありません。

ちなみに、買取店ではなく、いわゆる「リサイクルショップ」のチラシには 「壊れた時計でも、○○○○のものなら1万円で引き取ります」という文言があるのを見かけます。

しかし、以上の理由から、部品だけでも数万円になる可能性があるので、安易にリサイクルショップには持って行かず、買取専門店に持っていくことをオススメします。

☆コチラの人気記事も参考にしてください
オーバーホールやギャランティーカードなど買取店でよく使われる用語を徹底解説!

4.こんなダメージも買取りOK
店側が見るチェックポイント

 


それでは最後に、具体的なダメージと、査定がどれくらいダウンするのかをお伝えします。

・経年劣化によるムーブメントの不具合
全く動かない、少し動くけれど止まる、日差がバラバラ、振動数がおかしいといった現象は、振ったり動かして異音を確かめます。
大半はオーバーホールに出して、機械をキレイにすれば動くようになりますが、例外もあります。
【査定への影響】2~3割のダウン

・文字盤の不具合
文字盤の汚れやサビ、インデックスの塗料が薄い、タキメーターなどの数字が取れる、針がないなど。
【査定への影響】文字盤そのものの不具合なら、2割程度ダウン。
針が取れている場合は数千円~数万円のダウン。

・付属品の不備
ギャランティーカードや箱といった、付属品がない。
【査定への影響】2割前後のダウン。

・ベルトの破損
ベルトがボロボロ、もしくはない、ブレスレット部分が伸びているなど。
【査定への影響】素材により、2~3割前後ダウン

・竜頭の故障
リューズがない、回らない、反対に回らない、回るけれど遅いなど。
【査定への影響】回らない場合は内部の故障が考えられるので、3割前後ダウン、
その他は多くても1割程度と、そこまでの減額はない。

・ガラスの割れ
文字盤を覆うガラスが破損している
【査定への影響】ダメージとしては一番大きく、4割程度ダウン。

ユーザーから見たら「こんな状態でも?」というケースもあったかもしれませんが、意外に大きいダメージでも買い取り可能ということがおわかりいただけたと思います。

また、定価が高い時計であればあるほど、修理費や査定ダウンの金額も高くなります。
まずは買取店で状況を見てもらい、金額を把握しましょう。

最後に店の選び方になりますが、全国に店舗を持つ有名店であれば、相談に乗ってくれます。
ただし、前述の修理の委託はやっていないところも多いので、委託を視野に入れるのであれば、地元密着する買取店や質屋といった、経験や歴史のあるところを選ぶのがオススメです。

☆コチラの人気記事も参考にしてください
時計を売るとき、箱ありと箱なしでどれくらい金額に差が出るの?

まとめ

以上、壊れた時計でも「売れないかも」とあきらめなくてもいいとお伝えしてきましたが、どんな時計でもOKというわけではなく、

・世界五大時計や高級ブランド時計であること
・修理しても売る価値があるかどうかは、買取店に判断してもらう

の2つが最初の条件になります。

さらに、パテックフィリップ以外の時計は、古い部品が現存していないため、新しい部品に変えられてしまう「リダン」を回避することもポイント。

どんな状態でも事前に修理に出したり自分で掃除をせず、壊れたまま、汚れたままで持って行きましょう。

直営店で修理をすると、修理の明細があることで本物の証となりますが、やはり壊れた状態で買取店に持っていったほうが無難。
「直した方が高く売れますよ」と言われたら直しましょう。
委託して修理できる店もあるので、お願いしてみるのも方法のひとつです。

人気ブランド、人気ラインであれば、何十万も買取店が負担して売りに出すこともありますし、あえて部品取りを狙って、店側も修理を一切せず市やオークションに出すこともあります。

ですから、ブランド時計の場合はどんなボロボロでもあきらめないでください!
捨てようと思っていたものが、数万円で買い取ってもらえるかもしれませんよ。

 

 

買取専門サイトバナー