最近、全国的に買取店が増えていますが、数が増えた分、良い買取店とそうでない買取店の差が開いてきていることも事実。

そこで今回は、名古屋の買取店「大進洋行 昭和店」さんで、鑑定士・バイヤーの伊賀井さんに、優良店を見極めるコツを伺いました。

名古屋市・大曽根に本店を構える大進洋行さんは、100年の歴史を誇る老舗質店。
市内に3店舗を展開し、今回おじゃました昭和店は「質屋」ではなく「ブランド買取専門店」として2017年にオープンしました。

名古屋の高級住宅地として知られる石川橋にあり、その街並みになじむ洗練された佇まい。
シンプルな空間に、プライバシーが確保された個別ブースを2つ備えています。

伊賀井さんによれば、優良店の条件には3つがあるとのこと。
実際にお話を伺ってみましょう。

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優良店の条件①
思考の全てが「お客様の満足度」に向かっている

 


売りたい時ドットコム(以下C)「優良店の条件には3つあるとのことですが、1つ目はなんですか」

伊賀井さん(以下伊)「『お客さんの満足度』を追求していることです。
これにすべてが集約されてるといっても、過言ではありません

C「具体的には?」

伊「店舗作りやサービス、所作などのソフト面と、鑑定・査定といったハード面ですね。
ソフトでは、内装だったり、ドリンクサービスやカフェの併設などが挙げられます

C「よく見てみると、こちらのお店も買取店というより、ホテルのロビーのようですよね」

(昭和店/写真入る)

伊「先日『リサイクル通信』さんの取材を受けたのですが、担当の方も『こんな買い取り店はないですね~』っておっしゃっていました。
店が通りに面しているので、ソファに座った時に、歩行中の人と目線が合わないようにしています」

C「地元で長く続いている店や老舗の質屋さんだと、入りにくい印象もありますよね」

伊「まさにうちの本店ですね(苦笑)。
でも最近の買取店は、入りやすい工夫がされてるんですよ。

それから私たちは、査定の間の時間を「待ち時間」と感じないような工夫もしています

C「なるほど。誰でも待つのは嫌ですもんね」

伊「実は、一対一で話しながら査定をするのって、高度な技術なんです。
お客様が手持ちぶさたにならず、しっかりと鑑定も行う。
ですので『気づいたら話しこんで2時間経ってたわ』と思われれば合格。
極端に言えば、指輪ひとつでどれだけ話を広げられ、情報を伝えられるかが、バイヤーの腕の見せ所なんですよ

C「まさにプロですね。これまで優良店=高く売れる店と思っていましたが、そうではない?」

伊「高く買える店=流行っているからで、流行っている=満足度が高いからなんです

どの業界でも言えることですが『お客様が満足するには、どうすればいいか?』をいつも考えているのと『どうすれば儲かるか』を考えているのでは、日々の意識が変わってくると思うんですよね。
お客様目線で考えれば課題は山ほどありますし、『儲かればいい』という雰囲気って不思議と出てしまうものなんですよ」

C「確かに。同じものでも『この人から買いたい』『この人からは嫌』ってありますからね」

伊「まさにその感覚です。
金額をつり上げて売ってもらうのはどこでもできます。
逆に低かったのに売ってもらえた時には『価格ではなくて人やサービスで見てもらえた』と、バイヤー冥利に尽きるんですよ

C「人で選んでもらうのは、一番嬉しいですよね。
加えて空間も技術も、すべてを怠らないのが満足度に繋がるというわけですね」

店「ええ、その通りです。
優良店といわれるところは、必ずこういったこと全てを意識し、常に追求しています

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優良店の条件②
一点一点、査定をしている

C「2つ目は査定についてですね」

伊「はい。条件①とも重複するのですが、プロとしてしっかり査定をすること。
その目安が『一点一点、丁寧に査定する』ということです

C「逆に、一点一点査定しない店があるんですか?」

伊「ありますあります!
段ボールから出したものをざーっと見て、適当にかためて『こっちは500円、こっちは1000円』みたいな感じですね」

C「雑! すごく嫌な感じですね…」

伊「誰でもそう感じると思います。

正直、高いものをしっかり見るのは当たり前なんですよ。
小さなもの、価値があるかわからないものこそ、しっかり1つ1つ見るかどうかに、私たちの技量が試されているんです

C「小さなものというと…おもちゃとか、ピアスとか?」

伊「例えばドールハウスのパーツや赤ちゃんグッズ、大量の貴金属ですね。
貴金属であれば、ダイヤがついてなくても刻印はどうなっているかを見たり、重さを測ったりして、一点一点見ます」

C「気が遠くなりそうな作業ですね…」

伊「はた目には、生産性が低いですよね。
FC加盟店の中には先程のようにまとめた価格にしたり、『思い出の品なのに、丁寧に扱ってくれなかった』なんていう話も聞きます。

でも買取店って、モノがないと成り立たないんですよ。売るものがあるから店が開ける。
だから 『これを買わせてもらいたい』とか『高くなる要素があるかもしれない』とか『どんな思い出があるんだろう?』という視点があれば、一点一点見るはずなんですよね

C「そうですよね…好きで買ったものや、大切な人からもらったものに対して、『ハイ○○円』って即答されたら、もうそのお店には行かないですね」

伊「先日も段ボール箱いっぱいの着物を預かったんです。
それでいつものように一つずつ見ていったら、中から指輪やネックレスが入ったボックスが出てきまして…」

C「一点一点見たからわかった!」

伊「そうですね。 やっぱり丁寧に見ようと、気持ちも改まりましたね」

C「そのほか、査定の際に気をつけていることはありますか?」

店「査定の際にハッキリ言うことです。全部で○○円、これは○○円ですと言い切った後で、何か気になるものはありますか? と伺っています。
そうすると、思い出の品がどれなのかがわかるので、話が広がるんですよ

C「それで査定を上げたりするんですか?」

店「いえ、それはしません。
話を聴いたから査定を上げるというのは、私は失礼だと思うんですよ。
これとも通じるんですが『○○円になっちゃいますね』とか『申し訳ないのですが○○円にしかなりません』と言わないようにもしています

C「え? 私は丁寧な印象を受けましたが…」

伊「もし『それなら辞めます』と言われてしまったら『あなたの持ってきたものには価値がない』と遠回しに言っているようなもの。
金額はあくまでも数字で、高い安いは、定価に比べて感じるだけにすぎないので、正しい相場で正しい査定をきっぱりと伝えることこそ、バイヤーの仕事だと思うんですよね

C「言われてみればそうですね」

伊「あと『ほかをまわったほうがいいですか?』と訊かれたら、具体的に『ここはいいけれど、ここは行かなくていい』ということもはっきり伝えます。
『思います~』くらいのニュアンスでは、お客さまの満足に繋がらないんですよ。

『もう一声!』という雰囲気の時も、横の繋がりで掛け合ってみたり、調べたりしてできる限りのことをしますね」

C「買い取り店の見方がちょっとずつ変わってきました」

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優良店の条件③
サイトに力を入れている

委託販売注意点

C「3つ目がサイトに力を入れているということですね

伊「ええ。サイトが充実している店は、間違いなく優良店です!

C「やはり…広告宣伝費が潤沢にあるという面ですか?」

伊「まあそれもありますが(苦笑)、やっぱりお店を検索するのって、今はネットだと思うんです。
その、大切なネットというツールに力を入れているということは、今のマーケットを見ている証拠ですから

C「私たちはどんなところをチェックするといいですか?」

伊「まずはサイトそのものの見た目。そして情報量や更新の早さです。
買取実績がまめに更新されていて、写真がキレイなこと。商品の見せ方に工夫や愛情があるかどうかですよね

C「このサイト見やすい~、っていう感覚でいいのかもしれませんね」

伊「はい! 見ている方は一般ユーザーさんなので、それが一番大事です。
それから、お店の強みをしっかりと出せているかどうか

C「強みですか?」

伊「うちの店であれば『100年以上続いている』が強み。100年はただの数字ではなくて、それだけお客さんがついてきてくださったということですから。
あとは販売ルートが広いとか、海外でオークションを開催しているとかですね

C「店がえらばれる理由が、発信できているかですね」

伊「はい。専門的にいうと、検索にあがりやすいSEO(Search Engine Optimization)対策を行っているかを見る人もいます。
専門の業者にSEO対策をお願いすることは、費用も時間もかかることですから」

C「検索上位のところは、おのずと目が行きますし、チラシや折り込みに効果の薄い今は、ネットに力を入れるのは必須なんですね」

伊「今は、サイトがしっかりしている=信用が持てるということですからね

C「私も初めてのお店に行く前には検索しますし、更新が半年もなかったら行かないかも」

伊「ネット集客が当たり前の今、ファーストインプレッションが悪かったら、ご来店もリピートもありません。
実際私の店にも、サイトを見てご来店された方がいらっしゃったのですが、思った以上の量があり、これまで売らなかったのかな?と思ってお訊ねしたんです。
すると『信用できるところがなかったから、どこに行けばわからなかった』とおっしゃって。
サイトの重要性を実感した出来事にもなりましたね」

C「お客さまの生の声が聞けると、サイトの重要性がわかりますね」

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C「貴重なお話をありがとうございました。
買い取りの優良店を見極めるコツをまとめると
『顧客満足度追求』
『一点一点査定』
『サイトが充実』の3点になるということですね」

伊「はい。特にこの仕事はお店の名前よりも、人に対して信頼が集まるので『この人に売りたい』と思っていただけたら嬉しいですね」

C「結局は人になりそうですね」

伊「そうかもしれません。
よく『満足を超えると感動になる』と言われますが、そんな店作りができるよう、これからも努めていきたいですね

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取材後記と感想
こんな店を選びたい!

今日は、買い取り店さんに直接取材を伺いました。

当初は、どんなポイントがあるのだろうかと難しく考えていましたが、ハードとソフトの両面からお客様の満足度を追求し、プロとして査定をしっかり行い、そしてサイトを充実させることがポイントのようです。

もし買い取り店に査定に行った時、ひとつひとつ丁寧に見てもらえたり、アイテムへの思いを話せたら、信用や満足に繋がると思いますもんね。

特に『この人に売りたい』というのは、かなり共感しました。
買い取り店に限らず、私たちが買い物をしたり食事をする時と同じ感覚なのかもしれません。

皆さんもこういったポイントをしっかり見ながら、自分が売りたい「店」や「バイヤー」を探してみてくださいね。

 

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