使わなくなったりデザインが古くなったりで、宝石を売りたい時。
もともとの値段が高いだけに、査定も高くして欲しいですよね?

そこで、「今話題の『ネットオークション代行サービス』は本当にお得なの?」でも取材した、毎度おなじみの老舗質店にて、宝石を高く売るコツについて聞きました。

.com(以下C)「宝石って査定ひとつのような気がするのですが、私たちユーザーが事前にやれることってあるんですか?」

店主(以下店)「はい、事前にやれることも、知っておいて欲しいこともあります。
まずお伝えしたいのは『どんな石でも、1ct以下のものは高くない』ということ」

C「ダイヤモンドでもですか?」

店「そうですね。
場合によっては地金が13,000円だから、石がついて15,000円みたいに、切り上げだけで査定するときもあります。
あと、細かい石よりも一粒石が高いです。
これをふまえていただいた上で、高く売るコツを伝授しますね!」

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1.まずは見た目をキレイに。
洗剤でゴシゴシ洗ってOK!

店「まずは見た目を美しくすること。
家庭にある食器用洗剤などの中性洗剤で、指輪やネックレスを洗いましょう」

C剤で直接?! ゴシゴシいっちゃっても大丈夫ですか?」

店「大丈夫ですよ。宝石は基本的に硬いですから。歯ブラシなどで磨くといいですね。
特に指輪って思った以上に汚れているので、光の反射具合でインクルージョン(宝石の内包物)に見えてしまうんですよ。
特に立て爪のようなデザインだと、後ろの部分に汚れがたまりやすいので、そこを洗うといいです」

C「なるほど、そうなんですね!」

店「 ただしエメラルドは洗剤で色が変わるのでNG。
また、オパールは柔らかく、ひびが入るとそのまま割れてしまうので、メガネ拭きなどで優しく拭いてください

C「大半はゴシゴシ洗えるけど、石によってはダメなものもあるんですね」

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2.ダイヤなら鑑定書、
色石なら鑑別書を取る!

店「次にお伝えしたいのが『鑑定書や鑑別書を取る』ということ。
先ほど1ct以下は安いとお伝えしましたが、大きければ大きいほど必要なのが、鑑定書や鑑別書です」

C「大きければ、というとどのくらい?」

店「5ctが目安ですが、インクルージョンが少ない、キレイそうな石なら3ctでも取った方がいいです

C「鑑定書と鑑別書の違いはなんですか?」

店「ダイヤモンドなら鑑定書、色石なら鑑別書です

C「今日私、ちょっと見てもらおうと思ってコレ持ってきたんですけど…」

店「これは保証書ですね。保証書は単純に店が『この宝石は本物です』と証明してるだけなんで、全く要らないです。古い宝石の場合はなおさら不要ですね」

C「……ショック」

店「いえいえ、これは間違えている方がほとんどなんです!
つまり鑑定書や鑑別書というのは、もともとついてないので取りましょうということなんですよ

C「よかった…。これは私たちユーザーでも取れるんですか?」

店「はい、宝石を送れば誰でも取れます。
ただし機関を選ぶことが重要で、ダイヤモンドなら中央宝石研究所で『ソーティング』と言われる簡易版の鑑定書を取りましょう。本物である証明や、4Cについてを記載してくれます。
値段は大きさによりますが、5,000円くらいからですね」

C「色石もやり方は同じ?」

店「いい質問です!
色石は、エメラルドならコロンビア、ルビーとサファイアはミャンマーなど東南アジアのものが高いんです。
つまり、産地証明が最も大切!
この産地証明は先ほどの中央宝石研究所では取れないので、GIA(米国宝石学会)またはGRS(ジェムリサーチスイスラボ)のどちらかで取りましょう

C「どんな色石でも取った方がいい?」

店「どちらもアメリカにあるので、代金や送料、手間を考えると、3ct以上じゃないと採算が取れないかもしれないですね」

C「大きい石なら取る」

店「はい。色石って、ダイヤが4Cを重要視するのに対し、色味によって査定が変わってくるんですよ。
例えばルビーだと『ピジョンブラッド』という色が最高級なんですが、GRSの鑑別書がなければ、僕たちも信用しません」

C「鑑別書は絶対」

店「はい。
ちなみにGIAは産地は出るけど色は出ないので、鑑別書の取り方としては、
GIA=ダイヤモンド
GRS=色石
と覚えておくといいですよ」

C「大きな宝石の場合は、ダイヤなら鑑定書、色石なら鑑別書を取るということですね

店「そういうことです。
あと、鑑別書を取っておくといい理由が、もうひとつあるんです」

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3.鑑定書・鑑別書を取るといい、
もうひとつの理由とは?

店「実は、先日うちに来たお客さんが『違う店で鑑別書取ってくださいって言われちゃったのよ!』ってご立腹されてて…」

C「『私の持ってきたもの、ニセモノだって言うの!』みたいな…」

店「多分そうですね(苦笑)。
でもね、お伝えしてきたように鑑別書の力はすごいので、買取店としては『取った方が査定が高くなったり、確かな査定ができますよ』っていう親切心だったと思うんです
実際、良心的なお店ですと手数料5%くらいで、代行して取ってくれるところもありますから」

C「でも、それを知らないと嫌な気持ちになるかも…」

店「そうした意味でも、最初から鑑別書や鑑定書を用意しておくといいんですよ。
あと、GIAやGRSの証明があることで、海外オークションに出しやすくなるので、こちらとしても助かります。
それに、あまりにも宝石が大きいと、僕たちは『ハメコミ』というのを疑います

C「ハメコミ?」

店「要はニセモノです。
僕たちも日々鑑定力を上げる努力はしていますが、悪いことする輩も技術を上げていて…。
以前、80歳くらいのおばあちゃんによる『ハメコミ』があったんですよ」

C「80歳のおばあちゃん! それは絶対騙されちゃう!」

店「業界ではかなり有名でね、すごく物腰が柔らかくて『思い出の指輪でねえ』なんて言われて、みんなコロッと騙されちゃう」

C「まさかこの人が? ってなりますよね。結局捕まったんですか?」

店「いえ。コピー品は自覚のあるなしに関わらず、扱った時点で犯罪なんですが、この場合は『私はニセモノかもと思ったけれど、そっちが勝手に本物だって査定した』って言っちゃえばおしまいなんです」

C「悪質!」

店「もういたちごっこ(苦笑)。
そんな背景があるので、鑑定書や鑑別書があるほうが、お互いにスムーズなんですよ。
それから、合成の石の精度が上がっていたり、宝石の相場ってあってないようなものなので、鑑定士次第では査定ができなかったり、金額の差が出てくるんですよ」

C「そうなると、鑑定士の選び方も重要になりそう…」

店「ええ。そこなんです。店選びも重要ですね」

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4.買取店の選び方や、
色石の知識も知っておこう!

C「どんな店を選べばいいですか?」

店「宝石に関しては、GIA(宝石鑑定士)の資格保有者がいる店を選んでください。
資格保有者がいるかどうかは、お店のサイトを見れば必ず書いてあります。
載せることで、メリットしかないですから」

C「でも、どんな店にもGIA鑑定士っていますよね?」

店「はい、とはいえ優良な店なら店内に賞状が表示してありますし、店頭にGIA鑑定士が立っていて、直接鑑定をしてくれます。
ただ、FCだと店頭にはいなくて、本部とやり取りして査定することもあります」

C「それって…私たちだと見分けがつかないから不安です」

店「確かにそうですよね。そういう場合は相見積もりを取りましょう。大きければ大きいほどいろいろな店をまわることが大事です。
また、いつもお伝えしているように、歴史が長く、地域に密着している店は安心です。
でも…厳しいようですが、消費者も勉強する必要はあると思うんですよね

C「…買取の勉強なんて、しようとも思ってなかったです」

店「正直、ここまで買取店が乱立していると、足下を見るお店もあります。
例えば家電やスマホを買う時に、機能や価格を検証するのと同じように、石の相場とか、買取店の査定の差なんかも、ざっとでいいので見ておくだけでも違います。
今回お伝えしていることも、知っておいて欲しいですし」

C「確かにできることはありそうですね。掃除とか(笑)。
他に宝石に関して知っておいたほうがいいことはありますか?

店「宝石の中で価値があるものは、ダイヤモンド・エメラルド・サファイヤ・ルビーの4つだけ。
それ以外はほぼ価値なしです。アクアマリンなんて山のように採れるので、60ctあっても3,000円ですから」

C「き、厳しすぎますね…反対にすごい高いものはあるんですか?」

店「はいあります。
パパラチアサファイア、バライバトルマリン、ブラックオパール、アレキサンドライトの4つは飛び抜けて高いので、絶対に鑑別書を取ってください」

C「わかりました」

店「あと相場ですが、買った時の1割程度の査定なら妥当です。
とはいえバブル期に買った場合は1/20くらい。逆に安く買えてる時もあるので、買った時代や流行り廃りなど、ケースバイケースで変わりますね」

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5.まとめ

C「では本日の総括をお願いします」

店「はい。宝石を高く買ってもらうには、
①見た目をキレイにする
②鑑定書・鑑別書を付ける(目安は3ct以上)
③鑑定書・鑑別書の機関はGIAかGRSを選ぶ
この3つを守ってください。

C「鑑定書・鑑別書があることで信用度が増しますし、相見積もりを取ることで、査定の差が少なくなるのもメリットですね

店「はい!
あとは買い取り店の選び方、自分が売りたい宝石についての相場なども、ネットで調べるなど、賢い消費者になって欲しいですね

C「ユーザーも努力もしながら、いろいろな情報から取捨選択しなくてはならないですね。
私もがんばります!」

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