「売りたい時ドットコム」では、これまで、世界五大時計を中心に「ロレックス」「オメガ」をはじめ、「シチズン」「ウブロ」など、さまざまな時計ブランドの今をご紹介してきましたが、
今回は、フランク・ミュラー(FRANCK MULLER )を特集します。

フランク・ミュラーの時計について、まずお伝えしなくてはならないのが、
「査定に期待をしていはいけない!」
ということ。

その理由を作った背景や、買い取りをお願いする際に気をつけたいポイントを、ここからお伝えしていきます。

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1.品質より利益を優先した結果、
ブランドイメージが失墜

引用元:wikipedia

フランク・ミュラーは、1991年に誕生した比較的新しいブランド。
フランク・ミュラー氏が、ジュエラーであり、ケースメーカーだったヴァルタン・シルマケス氏とともに、テクノウォッチを設立したのが、その礎です。

10代の頃から機械式時計に興味をもっていたフランク・ミュラーは、名門、ジュネーブ時計学校に入学し、3年かかる単位を1年で習得。
卒業時の試験では、ロレックスの時計を組み立てる試験にオリジナリティを加え、永久カレンダーにしたというから驚きです。

もちろん首席で卒業し、卒業後は時計製作をスタート。
その高い技術は「ブレゲの再来」と言われるほどでした。

しかし、彼の時計が話題となり、高級時計として世界中にその名が広まったころ、会社のトップが「もっと売ろう」という考えになり、量産型に路線を変更。
時計の要であるムーブメントも、安価なエタ(eta)社に変更しました。
エタ社はムーブメントの専門会社ではありますが、正直ランクとしては一流ではありません。

この考えについていけなかったフランクミュラーは、自分の会社でありながら去ることにしました。

そして数年後…。

予想通り「ムーブメントが今一歩」「高級時計なのに壊れやすい」という声が集まるようになり、ブランドイメージはダウン。

焦った上層部はフランクを呼び戻し、和解したのちに「製作」「経営」と部署を分けることで、彼は製作に打ち込める環境を作りました。
しかし、一度ついたブランドのマイナスイメージは拭えず、残念ながら、今もその状態が続いています。

そのため、今の買い取り業界での査定は、一般ユーザーが思うよりも低いのです。

「コーチの買取に期待をしてはいけない、その理由とは?」でも述べたように、人気が出るとに欲も出るのか、質より量を追求してしまいがち。
しかし結果ブランドイメージは落ち、再び元の地位に戻るまでには、かなりの時間を要します。

世界五大時計やロレックス、オメガがそうならないのは、やはり「利益<ブランドイメージが最重要」という強い信念を持っているからではないでしょうか??

とはいえ、フランク・ミュラーの時計の技術が高いことは周知の事実。
例えばこちら、出世作となった「クレイジーアワー」

引用元:https://housekihiroba.jp/shop/

文字盤がランダムに配されていますが、例えば2時ちょうどになった瞬間、短針が「2」に飛ぶんです!

この技術やアイデアは、やはり革新的かつ個性的。すごいと言わざるをえません。

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2.フランクミュラーを売る前に、
知っておきたい3つのポイント

さて、以上の理由から、思ったほど査定に期待ができないフランクミュラーですが、人気はあります。
そこで、買い取りをお願いする際、事前に知っておきたいポイントをお伝えします。

1.ギャランティーカードがないとアウト!

フランク・ミュラーの時計は、本物であるということ示す、ギャランディカードが必須です。

理由は、ギャラがなければそもそも修理自体受け付けてくれないということ。

ギャラがない場合、街の時計屋さんで直す方法もありますが、ムーブメントが複雑・繊細なので対応できず、パーツもありません。
それ以前に、裏蓋を開ける機械すらありません。

また後述するようにコピー品が多いので、ギャラがないと信用度に欠けます。

ですから、お手持ちのフランク・ミュラーの時計を売りたい時、もし壊れていてギャラがなかったら修理ができず、結果、売れません。

もしかすると扱える業者があるかもしれませんが、査定は1/50とか1/100になるでしょう。
ギャラがあれば10万円のところ、2000円前後になってしまう計算です。

2.コピー品が横行。
信用している店で真贋判定を。

フランク・ミュラーの時計はとにかくコピー品が多い!

これは、一時期に一世風靡した、高価格ブランドの宿命でもあるのですが、「今儲けよう!」という輩が、目を付けてしまうんでしょうね…。

実際の鑑定は信頼のおける鑑定士にお願いした方がいいのですが、誰でも簡単に見分けられる方法があります。

それは、時計の針をルーペなどで横から見た場合、ちょっと下に曲がっているかどうか。
曲がっているなら、本物であるという可能性が大です。

もしご自身の持つ時計が、オークションなどで手に入れたものだったり、誰かから譲り受けたものなら、一度見てみるといいかもしれません。

3.査定は定価の2~3割が限度。1割切るものもアリ。

さて実際の査定価格ですが、残念ながら人気のラインでも2~3割が妥当です。

主な人気ラインは、フランク・ミュラーの時計の礎を作ったともいうべき樽型の時計、「カサブランカ」。

「コンキスタドール」も人気です。

これらのラインなら2~3割はありますが、他は1割切ることも。

その理由はやはりブランドイメージで、時計に詳しい人は「フランクは安いよね…」と言いながら査定に来るほど。
トゥールビヨンが付いている機能性の高いものでも、ライン次第では中古売価が400万円に対し、査定が150万円というレベルです。

また、秒針のインデックスがランダムで、「どうやって作ってるの?」と思ってしまう「ヴェガス」も期待薄。

時計3点引用元すべて:https://www.e-bigmoon.com/

「コピーが多くて相場が低い」
正直、これが業界での、フランクミュラーのイメージといえます。

3.まとめ

フランクミュラーは素晴らしい技術を持っていたのですが、量産に走った結果、ブランドイメージは失墜。
「ブレゲの再来」とまで言われていたほどでしたから、これは非常に残念です。

また、一時期人気が爆発的に出てしまったため、コピー品が横行。
これもマイナスポイントになってしまいました。

ものづくり、特に時計の分野では、世界五大時計に見られるように「揺るがない誇り」が、ブランドイメージを作ると言っても過言ではありません。

とはいえ、ガガミラノやジェイコブなど、個性的な時計を好む人には人気があるかもしれないので、ライン次第では買い取ってもらうのもいいでしょう。

もしフランクミュラーの時計を買い取ってもらう時には、ギャランティーカードが必須であるということと、査定にはあまり期待しないことがポイント。

そして、残念ながら、今後も復活は期待できません。
査定が上がることもないと考えられるので、早めに売ることをおすすめします。

 

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