大切に使っていたけれど不要になったものや、プレゼントでもらったものの、自分の趣味にはイマイチだったアイテム…。

そんな時、買取店を利用する方も多いのではないでしょうか?

ただ、買取店に行くと、驚くように低い値段をつけられてしまい「あーあ」なんてこともありますよね?

そこで今回は買取店によって買い取り金額に差が出る、本当の理由とは?」老舗質屋さんにきいた意外な預りものランキングトップ4!」でもお世話になった鑑定士さんに「買い取りをお願いする時に、定価を思い出さないほうがいい理由」について伺いました。

実は定価を知らない鑑定士。その理由は「鑑定力」にあり

売りたい時ドットコム(以下C)「買い取りをお願いする時、定価を思い出さないほうがいいのは…ずばり『切なくなるから』でしょうか?

店主(以下主)「そうです! そのとおりです!」

C「でも…やっぱり『買ったときには○万円だったのに!』って言いたくなっちゃいますよね」

店「ええ…そういう方すごく多いんですよ。50代の女性の大半はそういう傾向にありますよね」

C「そうなんですか(苦笑)。なぜ定価は忘れたほうがいいんですか?」

店「定価のことをいったん忘れていただかないと、私たちからの言葉が耳に入らないんです。
査定価格にはちゃんと理由があります。そういう情報が『安く見積もられた!』って思った時点でシャットアウトされちゃうんです」

C「なるほど…」

店「実は私たち、あんまり定価を知らないんです

C「え!!!!」

店「そうなんですよ。お客様のほうがよくご存知ですからね」

C「失礼ながら…定価を知らなくても査定ができるんですか?」

店「ええ、知らなくてもいいんです。というより知らないほうがいいんですよ。というのは、定価を知ってしまうと査定に影響が出てしまうからなんです

C「影響って、具体的にどんなものですか?」

店「ジュエリーがわかりやすいのですが『この指輪300万円したんです!』って言われると、査定する人って瞬時に『定価が300万円なら150万円くらいかな』って思っちゃうんです。でも実際モノをちゃんと鑑定してみると、30万円くらいの価値しかないことがあるんですよ」

C「金額を聞いてしまうと、目が曇ってしまう…」

店「一瞬のその迷いで、影響が出てしまう場合もありますね。ですから余分な情報を入れずに、鑑定することだけに集中したいんですよ

C「ブランドものでもそういうことはありますか?」

店「ブランドに関してはあまりないのですが、私たちとユーザーの方の価値感が全然違うなあと思います。
例えばヴェルサーチ(VERSACE)の時計って、宝石がたくさんついていてゴージャスで、定価500万円くらいするらしいんですけど、私たちの市場では10万円くらいなんですよ

C「50分の1!!」

店「査定って、あくまでも『需要がある』『人気がある』ものに高値がつくんです

C「市場が違うということですか?」

店「そうなんです。あと、時計でもユーボート(U-Boat)だと、私たちは8万円くらいでつけてるんですけど、定価180万円くらいするらしいんです」

C「これもまたすごい差ですね」

店「そういう実情をユーザーさんが知らないと、ネットとかで100万円で売ってるのを見て『安い』って思って即買いしちゃいます…。買取市場では8万円なのに、知識がないとこうして必要以上に高く買ってしまうこともありますね」

 

C「ではいっそ、ネットオークションで売り買いすれば、私たちは得するのでは?」

店「まあそういえなくもないですが(苦笑)、実は今、ヤフオクで出品してるのは8割が業者なんですよ。ブランドや貴金属、高額アイテムは一般ユーザーはほぼやらないですから、勝ち目は少ないですね」

C「そうですか……じゃあフリマアプリはどうですか?」

店「とんでもないお宝が発見できることもありますけどね、ブランドアイテムやジュエリーなどの高額商品は、手を出さないほうが無難だと思います」

定価より効果査定になるのは、一部のロレックスとバーキンのみ!

出典元:https://www.daikokuya78.com/shop/

C「あくまでも定価は関係なく、人気や需要で価格が決まるということですが、定価より高くなる場合はありますか?」

店「あります! エルメスのバーキンと、一部のロレックスですね

C「その2つだけ?」

店「ほぼその2つだと思っていただいていいでしょう。特にロレックスに関しては、今業界で『ロレックスバブル』っていうのが起こっているんですよ

C「そういえば、買い取り店のチラシや店頭で『ロレックス高価買取!』って最近よく見るような…」

店「言葉はアレですが、バカみたいに上がってます(笑)。例えば40万円の時計が90万円とか、普通にあるんですよ

C「まさにバブル!」

店「今注目されているのが『グリーンサブマリーナ』なんですけど、2年前に90万円だったモデルが、現在150万円まで上がっています」

C「きっかけや理由はあるんですか?」

店「私の体感になりますが…昨年『デイトナ』という時計の新作が出たんですが、ROLEXって同じシリーズで初代・2代目・3代目って出していくんですよ。そうなると現行モデルよりも前の代の価値が上がっていくんです。前述のグリーンサブマリーナも同じ理由で、原点回帰で前のモデルに人気が集まっているんです」

C「それはROLEXだけ?」

店「そうですね。ROLEXだけです。このロレックスバブルに合わせて、実は定価自体も上がっているんです。スイスフランの影響もあるとは思うんですけどね」

C「もうひとつが、HERMESのバーキン」

引用元:https://www.amazon.co.jp/dp/B06Y4BDVDR

「エルメスのバーキンの買取金額が飛び抜けて高い理由はこれだ!」にもありましたが、バーキンは、もう、鉄板ですね!」

C「鑑定士さんも、査定の際に緊張するとか?」

店「バーキンは別格なんですよ。ちゃんとした店にしか持ち込まれてこないですしね」

C「エルメスのショップにも並ばないんですよね?」

店「僕は…見たことないですね。見つけたら即買います(笑)」

C「ロレックスみたいに、これは! っていうシリーズはあるんですか?」

店「バーキンは種類っていうのはなくて、カラーと材質で人気が分かれます。やっぱりオーソドックスなものが人気で、材質は牛革かクロコダイル、色は「エトゥープ」がダントツです

 

得するより納得する。これが買取店を利用する鉄則!

C「そうなると、私たちユーザーはロレックスとバーキン以外は『得する』って考えたらダメなんですね…」

店「定価を考えると、絶対的に得はしないです。『あー得したわ』って思うのは、自分が買ったものではないものを売った人だけですよ

C「クリスマス前にプレゼントをもらうお姉さんとか、先祖から譲り受けたとか…」

店「そうです。なので私たちはいつも『得するという考えではなく、納得して売っていただく』ということをお伝えしています」

C「なるほど。得するより納得する! 確かに定価を考えると、その考え方は入ってこないですね」

店「はい。買取店においては、定価に対して安いとか高いということで判断して欲しくないなあと思っています」

 

C「納得できるためには、どんな要素が必要ですか?」

店「まずは優良店を選ぶことですね。例えば、美術品や着物って、二束三文の場合も多々あるのですが、なぜその価格になるのかをちゃんと説明してくれる。そういう店は信用できます

C「ほかに見るとよいポイントはありますか?」

店「査定に納得できなくて『一旦考えます』って帰ろうとしたとき、追っかけてくるような店はやめたほうがいいです」

C「こちらからすると『おまけしてくれるのかな』って思っちゃうんですが…」

店「優良店は大半一発勝負です。逆に融通がきかなかったり、金額を上げない店のほうが信用できるんですよ

C「とはいえ…大事に使っていたものが二束三文だと、やっぱり切ないですよね(涙)」

店「その気持ちはとてもよくわかりますよ!
でも、現状使わないのであれば、欲しい人に譲ってみてはどうですか?ということをお話ししていますね」

C「エコ、みたいな感じ?」

店「まさにそれです! 買い取りやリユースなど、私たちのような業界はリサイクルと違って、そのままの状態でモノを循環させられるわけです」

C「環境に優しいですよね」

店「あまり知られていないんですが、私たちの業界の一番いいところは、ゴミを減らせるっていうことなんですよ。
例えば『エコリング』さんは、業界でいち早く海外に着目し、日本で使わなくなった自転車を海外に寄付しています。これってエコですよね?」

C「確かに! 洋服のリサイクルなんかもそうですよね」

店「そうです。発展途上国にそのまま寄付している業者もいますからね。
ですから、ゴミにせずに誰かに使ってもらう気持ちに賛同してくれませんか? ということをもっと伝えたいんです!
実際業界紙では、着実にゴミが減っているというデータも出てるんですよ」

C「皆さんの業界がエコに繋がっているとは…あまり考えたことなかったです」

店「いえいえ、それは私たちがもっと広めていかないと思っています。
それから、もし自分がいなくなった時、モノを次の世代の人が売ったり処分したりするのって、すごく大変だと思うんですね」

C「終活とか、生前整理とか、最近よく聞きますもんね」

店「はい。ですから自分が納得できる状態で売ることは、次の世代の方々への思いやりにも繋がっているんです

まとめ

C「今日伺ったお話をまとめると、定価は一旦忘れること。得しようと思うのではなく『納得する』ことを考えるということ、この2点ですね」

店「そうですね。買取店は定価ではなく『そのものの価値』をしっかりと見ています。ですから定価に対して「安い」「高い」と判断しないでください! これは声を大にして言いたいです。
そして、納得して売って欲しいと思っています」

C「あとはエコに関してですね」

店「これはもっと広く伝えていこうと思っています。
不要なものを売れば自分のスペースも広がりますし、誰かのためになる。
大げさかもしれないですが、社会貢献をしていると思って、使わなくなったものは買取店におまかせくださいね

 

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