買取店や質屋の中でもダントツの人気を誇り、ベテランの鑑定士でも、査定の際には背筋が伸びるというブランド「エルメス(HERMES)」。

買い取りサイトでは「バーキン」が注目されますが、エルメスの魅力はバーキンだけではありません。

そこで今回は底知れぬエルメスの素晴らしさを、じっくりお伝えしていきます。

1.創業以来、時代を読み、徹底した顧客第一主義を貫く。

エルメスの誕生は1837年。多くの方がご存知かもしれませんが、もともとは馬具工房として産声をあげました。

出店元:https://www.arukikata.co.jp/

しかしその後、人々の交通手段は馬車から汽車、自動車へと変化し、当然馬具職人の仕事は減っていきます。

そんな中、時代の流れを読み、さらにエルメスの顧客に、ナポレオン3世やロシア皇帝など特権階級の方々が名を連ねていたことが、エルメスの発展に繋がりました。

というのも、現代でもそうであるように、国を動かす地位にある人は、時代の流れにとても敏感です。

そのため彼らは「これからは汽車で旅行をするから、その時に持っていけるようなカバンを作って欲しい」とオーダーをするようになり、その後「こんな時に合うカバンを」「今のカバンのここをこうして欲しい」などのご要望に応える中で、これまでの技術を、カバンや財布といった皮革製品に活かしていくようになったのです。

エルメスの礎はこの「個客第一主義」にあります。

現在も、長年の得意先に関しては、オーダーで製品を作り、その都度「こうして欲しい」「次回はこうしたい」という声を忠実に再現。
「時」と「人」を見事に読んでいるのです。

エルメスの製品はオーダーが基本になっているため「誰にでも使いやすい」という仕様ではありません。
しかし、この「決して機能的ではない」というのも、エルメスの魅力。

徹底的に顧客のニーズに合わせ、最高峰の技術により「一人の心に刺さるアイテム」を作り、そのアイテムたちがいつの間にか、エルメスのラインになっていく。

こうした、エルメスの魂や職人の技術が、今も多くのファンを惹きつけているのです。

2.おなじみのロゴにも表現される「顧客第一主義の精神」

 

皆さんご存知の、エルメスのロゴ。

出典元:https://www.rakuten.ne.jp/gold/loire/

エルメスの礎を築いた馬がモチーフになっていますが、改めて見てみると、「あれ?」と思うことがありませんか?

そう。馬車の上に、誰も乗っていませんよね?

このロゴには「エルメスは最高品質の馬車を用意しますが、それを御すのはお客様ご自身です」という意味があるそうです。

つまり主役はバッグや財布、スカーフなどの「アイテム」ではなく、あくまでもそれを使う「顧客」。

ロゴひとつ取っても、エルメスの強い思いが表現されているのです。

また、2008年~2015年に、フランス本社で日本人初の本社副社長に就任していた齋藤峰明さんは、東洋経済さんによるインタビューの中で、このようなことをおっしゃっています。

「たとえばエルメスでは、地中海をテーマに掲げた年があります。
ただ、地中海と言ってもその中には様々なグラデーションがありますよね。そこで、“アドリア海”や“エーゲ海”といったように、色調に合ったネーミングを行いました。

(中略)アドリア海に行ったことがある人なら、アドリア海というネーミングがついた商品を持つことで自分の体験がビビッドに想起されるかもしれない。アドリア海に行ったことがない人も、商品に触発されて、アドリア海を見るために旅に出たくなるかもしれません。

(中略)顧客は機能を求めているわけではありません。機能を通じて得られる価値を求めています。価値に結びつかない機能は、いくら技術がすごくても顧客に受け入れられないんですよ」。

(※ 週間東洋経済ネット/2018年1月27日の記事より抜粋)

このように、エルメスのアイテムには、お客様に特別な「価値感」「満足感」を提供したいという思いがこめられています。

確かに、エルメスのアイテムは、決して機能的とはいえませんが、エルメスのアイテムを持つことでしか得られない、顧客の満足感があります。

職人には創業以来、こうした気持ちが継承されており、だからこそエルメスは、他のブランドとは一目置かれる存在になっているのではないでしょうか?

3.名女優のバッグから誕生した名品「バーキン」。

エルメスの最高傑作といえば、何をおいてもバーキン。

出典元:http://www.lecrin.jp/

 

あまりにも有名な話ではありますが、このバーキンに欠かせないのが、女優、ジェーン・バーキンの存在です。

当時の第5代社長、ジャン=ルイ・デュマ=エルメスがたまたま飛行機に乗った際、ボロボロのバッグに荷物を詰め込んでいる彼女を見つけ「整理せずになんでも入れられるバッグを作らせて欲しい」と言ったのが由来になっています。

その後、バーキンはエルメスの最も有名かつ人気のラインとして君臨していますが、
以前「エルメスのバーキンの買い取り価格が飛び抜けて高い理由はこれだ!」でも述べたように、バーキンには3つの大きな特色があります。

それが
① とにかく人気が高い。
② すべての工程を職人が手作業で行う。
③ 50種類以上の素材と200種類以上のカラーバリエを持つ。
の3つ。

バーキンはその人気から店頭に並ぶことはほぼなく、大半が予約であり、その予約すら1年、2年待ちは当たり前。
また、ブランドイメージを守るために流通制限を行い、一人で年に2個以上買うことはできません。

大量生産できないのは職人がすべて手作りをしていることもありますが、ひとつひとつを丁寧に作りたいからこそ、大量生産をしないという見方もできます。

そして前述の流通制限同様、エルメスは情報公開をほとんどしておらず、例えばエルメスのアイテムには刻印が入るのですが、今年の刻印が何になるのかも、あえて公表していません。

さらに、新作がほとんど出ないことも、他のブランドにはない特長。
バーキンでは新色も毎年出てはいますが、大々的にPRはせず、流行色を積極的に取り入れることもしません。

こうした作り手の思いや発信の方法から、バーキンはバッグの中の女王的存在と呼ばれ、ファンの中には「バーキン以外はバッグではない」と言う人もいるとか。

創業以来、凛として変わらない、ものづくりへの思い・姿勢・覚悟。
時代に流されず、職人と顧客の架け橋となり、技術や魂を受け継ぐ存在。

これらが、エルメスが他のブランドにはない圧倒的な存在感を誇る理由と言えるでしょう。

ちなみに、バーキンの人気素材は牛革、またはクロコダイル。そしてカラーはエトゥープか黒。
これは、どんなに時代や流行が変わっても普遍的な人気を誇り、買取金額も高価格にて安定しています。

4.まとめ

改めてお伝えしたエルメスの魅力、いかがでしたか?

エルメスのアイテムは決して実用的ではありません。
しかし、特に女性にとっては、エルメスのアイテムをひとつ持っていれうだけで、心がときめき、その日の自分に自信が持てることは、言うまでもありません。

これこそが、エルメスが顧客に発信したい「唯一無二の価値感」ではないでしょうか?

時代が変われば、人々が使うアイテムはどんどん変化していきますが、変えるものと変わらないものを見極め「ものづくり」を続けていくエルメス。

どんなニーズにも合う商品を開発するのは、ブランドの使命かもしれませんが、エルメスが一人勝ちする理由は、このあたりにあるといえそうです。

またこの姿勢には、私たち「ものづくり」を得意とする日本人も、見習うべきところがたくさんありそうです。

もしあなたがエルメスのアイテムをお持ちであれば、どのアイテムも素晴らしいということを、改めてお伝えしたうえで、大切に愛でて使うことをおすすめします。

そして売る場合でも、安定して高価買取が約束されていますので、自信を持って、買取店にご相談してみてくださいね。

※参考サイト:東洋経済オンライン

 

買取専門サイトバナー