新聞やネットの広告を見ていると、同じブランド&同じアイテムでも、値段に差があることがありますよね?

一般ユーザーからすると「実際見るとキズや汚れ具合が違うのかな?」と思いがちですが、実は、買取店によって査定金額に差が出るため、販売価格が変わってくるそうなんです!

そこで今回は「「老舗質屋さんにきいた、意外な預かりものランキングTOP4でもお世話になった老舗質屋さんを訪れ、鑑定士さんに詳しいお話を伺ってきました。

買い取り金額の差は、販売ルートの違いが理由!

.com(以下C)「全く同じアイテムでも、査定金額ってそこまで差が出るんですか?

店主(以下主)「確かに差はあります。とはいえ100万円以下のものなら、そこまで差はありません。
例えば大人気のヴィトン(LOUIS VITTON)のジッピーウォレット、新品の良品だと差は1,000円~数千円くらいでしょうか」

.com「いえいえ市民からしてみたら大きな差です!(笑)」

主「それは失礼しました(苦笑)。絵画ですと、専門知識があるかないかで数千万円の差が出てしまうものもあるので…」

C「でもこの差は何が理由になるんですか?」

主「結論から申しますと、どれだけ販売力があるかということですね

C「販売力?」

主「具体的には『接客のうまさ』『いろいろな販売ルートを持っている』の2つです

C「接客についてはわかります。トークや接遇がうまくて、知識があるから頼れる、みたいな感じですよね」

主「その通りです。お店によっては接客の資格保有者しか店頭に出さない店もありますからね」

C「では、2つ目の『いろいろな販売ルート』とは?」

主「大きく分けると、

①店頭売り
②ネットやアプリ
③業者売り
④業者間売り(業者市)

の4つに分かれます。

これにより、販売価格が変わってくるのです。
では、それぞれの特徴を説明していきますね」

査定の差に影響大! 買取店が持つ4つの販売ルート

1.ユーザーに安心感ありの「店頭売り」

C「これはいわゆる店舗を持つ買取店ということですね?」

主「そうです。ユーザーさんにとっては一番親しみがありますよね」

C「店頭売りをしているお店は、高価査定が期待できますか?」

主「やや低めといえます。というのも、店頭売りをやっている買取店は経費がかかるんですよ

C「そういえば…場所も取りますし、人件費やメンテナンスも要りますね」

主「大手だとセキュリティの強化も必要です。諸々の経費がかかるので、店頭売りはせず、買い取りだけする業者も増えています

C「お客さんから買い取ったものを右から左へ、という感じですね」

主「はい。でも店頭売りにはいいところもあるんです。1つ目は、売りたい人だけじゃなくて買いたい人が来るので、モノが動き、人が動くことです。これは知名度を上げたいお店にとっても、たくさんのモノを見たいユーザーにとってもメリットですよね」

C「なるほど」

主「2つ目は売る側の都合になるのですが『○○円で売りたいから、●●円で買い取ろう』と、利益率を調整することができるんです

C「なるほど。アイテムによって利益率を決められる」

主「ええ。また、店頭売りをしているところはだいたい大手企業なので、ユーザーさんにとっても、信頼できる店といえそうです
ただし前述のように、査定は少し低めになるかと思います」

2.実物を見られないのがデメリットのネット&フリマアプリ

C「2つ目がネットやフリマアプリですね」

主「最近はメルカリも法人OKになったので、取り入れている業者も増えています」

C「ネットやフリマアプリを採用している店の査定はどうですか?」

主「正直4つの販売ルートの中では期待ができないです。というのも、やっぱり実物が見られないので売れづらいんですよ

C「確かに…バーキンをヤフオクやメルカリで買いたくないですもんね」

主「そうなんです。それにヤフオクなら競ることができますが、楽天だと最安値で設定するので、とんでもない損をしてしまう場合もあるんです」

C「買い取り店にとってはリスクが高い?」

主「はい。ただネットは流行りの商品は食いつきがいいですし、状態のいいものは即写真を撮って出品できるので、買取店にとって気軽・手軽というメリットはありますね」

3.一般ユーザーにはなじみの薄い「業者売り」

C「3つめが業者売りですが、4つ目の「業者間売り」とは違うものなんですか?」

主「文字にしてもややこしいですよね…(苦笑)。
簡単に言うと『業者売り』は文字通り業者に売ること、『業者間売り』はイメージ的にはオークションとか競りの会場みたいな感じで、私たちは『業者市』と呼んでいます

 

C「ではまず、業者売りについて教えてください」

主「業者売りの販売ルートは、文字通り商品を業者に売るというものです

C「商品は誰から買うんですか?」

主「一般のユーザーからです。でも買うだけで、一般ユーザーに売ることはできません。
業者売りは販売ルートのひとつですが、正直この方法だけしかしていない店の買い取り力はかなり低いです

C「なぜ低いのですか?」

主「実績のなさです。買取店って、資金さえあればすぐ開店できるので、知識や経験がない店が多いんですよ
だから高額なものが来ると、値段のつけ方がわからない。付き合いのある人に相場を聞くというケースも多々あります」

C「じゃあヤフオクとか楽天で売ってしまえばいいのでは?」

主「それが、小規模な店やフランチャイズのそのまたフランチャイズの店などは初期投資が払えないので、商用でのネット販売ができないんですよ」

C「私たちにとっては不安要素がたくさんですね…」

主「でも、メリットもあります。金額がそこまで高くないなら、なんでも気軽に売りに行けるというのは、ユーザーにとっては利点といえますよ」

4.一般ユーザーの知らない世界! 「業者間売り」の華やかなオークション

C「最後が業者間売りですね」

主「実は一番グレードが高く、査定も高いのが、この業者間売り。私たちが言うところの『業者市』で、よくドラマで見るようなオークションがこれに当たります」

C「『何万!』『何万!』って次々に手が上がって、最後に『はい100万円で落札!』みたいな?」

主「まあ近いといえますね(苦笑)。
この業者市には参加資格があり、入るのがとても大変なんです。
もちろん一見さんはお断りですし、実績も判断されます。
中には数社の推薦が必要な市もあるんですよ

C「やっぱりドラマで見るみたいにヒートアップするんですか?」

主「出品はそうでもないんですが、落札は確かに鬼気迫る感じですね。金額が上がっていくと、皆さん熱も入ります。落札の際に机を叩く音がしたりして盛り上がりますしね。
私もいろいろな会場に行くので、盛り上がっているところと盛り上がってないところがわかりますよ」

C「なんだか音楽のライブのようですね…」

 

C「さて、オークションに出している買取店の査定はいかがですか?」

主「4つの中では、一番期待ができます。というのも先程挙げたように選ばれた買取店しか入れないですから、その分知識と経験があるんです

C「一般ユーザーにとっても信用できますよね」

主「何より横の繋がりがあるのが大きいですね。業者の間で信頼も高い。
特に『サザビーズ』とか『クリスティーズ』といった海外でのオークションの出品歴があれば、信用度はかなり高いといえます

C「なんだか一般ユーザーにとっては見たこともない世界ですが、かなり華やかなんでしょうね」

主「そうですね。特に宝石や貴金属のオークションは特に華やかです。
宝石のオークションって、いわゆる裸石を指す「ルースダイヤ」だけとか「色石」とか「ブランド」とかかなり細かく分かれていて、それぞれの市で参加する業者も違うんです」

C「細かく特化している…」

主「ええ。とにかく目が確かです。外国から買い付けに来るバイヤーもたくさんいますので、私もたまに参加しますが、独特の雰囲気なので気後れしてしまいますよ(苦笑)。
ですから、業者市の経験がある買取店や海外ルートを持っている買取店は、販売力がかなり高いといえます

 

気になる販売ルートは、思い切って「店頭で直接聞いてみる!」

C「さて、4つの販売ルートと特徴は理解できたのですが、私たち一般ユーザーには、そのお店がどの販売ルートを取っているのかわからないですよね…」

単です。『どうやって利益出してるんですか?』って聞いちゃえばいいんです!」

C「えっ! 全然簡単じゃないですよ。そんな勇気ないです…」

主「じゃあ遠回しに『これってどこに売るんですか~』って聞いてみてください!」

C「4つの販売方法がわかる?」

主「はい、わかりますよ。良心的な店なら答えてくれるはず。ちゃんと答えてくれるかどうかも、判断材料になりますよね。
『楽天ですよ』とか『ネットで売ります』とか答えてくれますし、もし『業者に売ってます』なら期待はできませんけど(苦笑)」

C「業者の間のオークションとか市に出してます、ならいい?」

主「オークションというキーワードが出てきたらいい店だと判断できますね。あと『ネットでも業者でもオークションでも売ります』だったり『モノによっていろんなルートで売ってます』というように、複数のルートを持っている店なら、販売力が高い店といえるでしょう

C「逆に、気をつけたいケースはありますか?」

主「ネットや業者間のどちらかでしか販売ルートがないところです。
あとは、オークションに出品経験がある店でも、歴史はあるけど評判の良くない店が、店名だけ変えて参入している場合もあるので注意が必要です

C「私たちはどうやって判断すればいいのでしょう?」

主「実店舗を持っていなくて、出張買取だけやっているような店は注意した方がいいですね

 

まとめ/売る店を決めるポイントとは?

C「大変刺激的なお話ばかりでしたが、最終的に、一般ユーザーはどうやって買取店を決めていけばいいのでしょうか?」

主「前述のように、いろいろな販売ルートを持っている店を選ぶことです。思い切って販売ルートを訊ねてみましょう

C「…がんばって勇気出してみます」

 

主「あと、大切なのが、いろいろな店に査定をしてもらうことです。査定はだいたい無料ですから」

C「いわゆる『あいみつ』というものですね」

主「はい。高額なものを売るのであれば、お住まいの地域で有名なお店、5店舗くらいは取って欲しいです

C「お店に行けば雰囲気もわかりますもんね」

主「その通りです。買い物と一緒で、買い取りにも相性があると私は思っています。大切なものを売るのならなおさら、価格だけでない、接客やお店の雰囲気も見て、納得できる店をぜひ選んでくださいね

 

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