ちょっとしたお小遣い稼ぎに不用品を売る人が増えていますが、どんな方法で売るか、悩む人は多いかもしれません。

そこで今回は「老舗質屋さんにきいた意外な預りものランキングトップ4!」などでもお世話になった老舗質屋さんを取材し、質屋と買取店では、どちらが高価で買い取りできるのかを伺いました。

最も高価買取が期待できるのは、地域の個人質屋!

.com(以下C)「不用品って質屋さんに『預ける』だけでなく『売る』という方法があると聞きましたが、実際は質屋さんと買取店ではどちらがオトクに利用できるんですか?」

店主(以下主)「結論からお伝えすると、質屋、それも地元で長くやっている個人質店が一番オススメです。自分も質屋におりますが、みんななんで行かないのかなって思うくらいです(笑)」

C「オススメということは査定が高いということですよね。なぜそんなに高い値段がつけられるんですか?」

主「それには3つの理由があります。
①家族経営
②歴史がある
③買い取り金額を最重要視
ひとつひとつ説明していきますね」

1.家族経営なので余分な経費がかからない。

主「私が知るエリアで一番高い査定を出す質屋さん、仮にAさんとしますが、その店は家族経営なんですよ。従業員がいないということですね。

例えば年商10億・利益率が4%だったとしても、年間4,000万円の売り上げになり、家族だけで暮らすなら充分すぎる金額になります」

C「店舗が少ないから、メンテナンスや従業員にかける経費が削減できますもんね」

主「そうなんです。だからお客様に還元できるんですよ。
『もうちょっとおまけして』なんて融通もききますしね」

2. 狙い目はやはり老舗。その根拠とは?

C「いい個人質店を見分け方るコツはありますか?」

主「やっぱり老舗ですね最低でも50年くらいの、3代目・4代目がやっているような店です。
先程のAさんのお店もこれに当てはまります。
買取店ってたくさん開店するけど、その分よくつぶれる。
そんな時代に半世紀も続けてこられるってことは、ちゃんと利益が出ているということですから

C「なるほど! 続業できていることが素晴らしいと」

主「ええ、もう奇跡と呼んでもいいほどですよ。
ただしこれは大都市限定だと思いますので、ご自身でも調べてみたり、実際の店舗で雰囲気を見てみるといいと思います。
あと、意外かもしれませんが、老舗店はHPもしっかり作ってありますね

C「いい個人の質屋を選ぶ基準はほかにもありますか?」
主「私たちは金の相場を見ますね

ちゃんとした店なら毎日HPに相場をアップしています

実はAさんの店は、うちの店より10gあたり300円も高いんです(笑)。
個人質店の経営者さんって昔気質なところがあって『金で小さく設けても仕方ない』というところがあるので、金相場を高く設定してもあまり影響がないんですよ」

C「もし金の相場がガクンと下がったらどうするんですか?」

主「経験値の少ない店だと焦るんでしょうが、個人質店はとにかく経験が豊富。
『何年か後に上がるまで置いておくか』くらいの感じで、経営的にもマインド的にも長期スパンで考えられるんですよ

C「資本があるからこそ、のんびり考えられるということですね」

3. 個人質店が重きを置くのは、何よりも「買取価格」

主「個人質店の店主さんって、今話したように職人気質なんで『どこよりも高く買い取ってみせる!』って、負けん気が強い方が多いんですよ」

C「お客さんに喜んでもらいたいっていう気持ちが強い?」

主「そうですね。例えば従業員を取らないのも、教える時間がないというのもあるんですが『給料を払うようになったから査定が下がった』って絶対言われたくないんですよ(苦笑)。とにかく負けず嫌い」

主「買い取り価格が第一という」

C「そのとおりです。売り上げを作ることに重きを置いているんです。
でも、それだけの目利き・鑑定力・預かる能力に自信を持っているし、金相場のところでお話ししたように、資本があるということなんですよね」

主「聞けば聞くほど、個人質屋の強さがわかりますね!」

C「正直、お客さんがうちの店に来て『あいみつ(合い見積り)どこで取りましたか?』って聞いてAさんのお店の名前が出たら、値段付けずに返しますもん(笑)。絶対に勝てませんから」

C「なるほど。高価買取を期待するなら、家族経営かつ老舗の個人質店に持っていくのが一番いいということですね

主「ええ。ただし価値の高いものしか受け付けないので、そこだけは注意です」

C「私が今つけてるノーブランドの時計…これはやめたほうが良さそうですね(苦笑)」

買取店の査定価格が、個人質店に負けてしまう理由とは?

 1. 人件費や運営費など、経費が必要になる買取店

C「では、買取店はどうなんでしょう?」

主「質屋に比べると安いですね。いわゆる大手の買取店は、知名度はありますが個人経営の質店より査定は低くなります。

具体的には、例えばヴィトンのジッピーウォレットだと数千円の差がつくこともあります」

C「なぜそのようなことが起きるのですか?」

主「先程の話と真逆で、人件費が必要になるからです。大きな会社ほど社員教育に力を入れているので、OJTの導入や、自社で目利きを学ぶ専門機関を作ったりするため、経費がかかるんですよ

主「なるほど。メンテナンス費もかかりそう…」

C「その通りです。店舗が多いほど運営費もかさみます。細かいところだと電気代とか警備費とかもありますからね」

主「じゃあ先程のAさんみたいに、店舗を増やさなければいいのでは?」

C「それには目的があるんです。
ひとつ目はたくさんモノを集めること。モノがたくさん集まれば、当然売上額が上がるからです。
個人の質店だと年商10億円くらいですが、大手の買取店だと200億とか300億になりますから

主「ケタが違いますね…」

C「ふたつ目が『株式上場』。いわゆる『地位と名誉』ですよね。
上場すれば名前が知れて信用もつくので、おのずと人が集まってくるんですよ」

主「そう言えば、どこかの買取店さんが上場したような…」

C「買取王国さんですね。
この業界ってまだまだグレーなイメージがあるので、上場すること自体がすごく難しいんです
ですから大手はここを目指すわけです。格好のPRツールになりますからね」

2. 店頭販売・オークションに参加している買取店は信用度も高い

C「ではどんな時に買取店さんを利用するといいのですか?」

主「いわゆる派手目な、わかりやすいアイテムを売るときには、店頭販売をしているお店を選ぶといいですね。
具体的には、定番の人気ブランド、LOUIS VITTON(ルイ・ヴィトン)・HERMES(エルメス)・CHANEL(シャネル)のアイテムなどには向いています」

C「アイテムならジッピーとかバーキンとかマトラッセでしょうか?」

主「ええ、ブランドに詳しくない人でも『あ、見たことある』っていうようなアイテムですね。
その代わり、店頭で売れない・トレンドじゃない・日本じゃ売れないというアイテムは、切ないほどバッサリ低い査定になります(苦笑)」

C「そうなると、店頭販売していないお店はどうなるのでしょう? 私たち一般ユーザーには内情がわかりにくいですよね…」

主「そうですよね。でも実は『業者オークション』というものがあるんです。私たちは『業者市』って呼んでいるんですけど、この業者市に参加している店はしっかりしています。紹介制なので信用度が高いんですよ。

それから、オークションって出品手数料・落札手数料が要るので、自社でオークションをしているなんぼやさんなどは、それが店の収益にもなります。いずれにしてもオークションに関わっている店は、買い取り能力も査定も強い傾向にあります」

C「私たちが知るにはどうしたらいいですか?」

主「検索で『○○(店の名前) オークション』と打てばすぐに出てくるのでわかりますよ」

C「ほかにも、優良店を見分けるポイントはありますか?」

主「海外ルートを持っているかどうかです。これは貴金属や宝石に多いんですが、こちらもHPで『○○オークションに出店しました』みたいにアピールしているので、わかると思います」

C「初めて聞きました! 知らない世界なので、ちょっと調べてみても面白いかもしれないですね」

 

2. 販売ルートの少ない買取店は、査定価格も期待できない

C「さていろいろ見てきましたが、注意点などはありますか?」

主「先程上場やオークションの話をしましたが、そういうところを目指していないお店は、査定価格にあまり期待ができませんね

C「例えばどんなお店でしょうか?」

主「店舗数を勢いよく伸ばしているフランチャイズの、そのまたフランチャイズ店みたいな感じですね。
正直、お金さえあれば買取店ってできちゃうんですよ。資金があれば参入しやすい業界なんです」

C「知識とか経験は要らないんですか?」

主「そうですね。極端な言い方をしてしまうと、価格をつける時にも、バイトの子がちょこちょこっと楽天とかで相場を見て決めちゃう、なんていう店もありますから
だからスタートさせても、横の繋がりが全くないので販路が拡大しにくい。こうしてモノが集まらなくなり、失速していくパターンは多いですね」

C「私の近所でつぶれた店もそうだったかも…」

主「安易な考えで始めて知識を高めようとしていない店は、やっぱりすたれていきます。老舗の質屋とか大手の買取店は、本当に努力してますからね

C「あと、認知活動にしても、この時代にポスティングをしていたり、HPのデザインがイマイチというところは、長期的な目を持っていないという印象を受けます

C「確かに…私がバーキンを持っていくなら、高級感がある店を選びますね。高く買ってもらえそうですもん」

主「そうなんです。お客様目線で考えている店はやっぱり強いですね。これはこの業界に限らずだと思うのですが、どこを目標にして、どうお客さまに接するかという姿勢が、お店に表れるような気がします

まとめ・あなたはどんな店に売りたいですか?

C「興味深い話をありがとうございました。個人質店が一番強くて、アイテムによっては店頭販売をする店も強く、業者でのオークションの存在や、オークションをやっている買取店が信頼できることも初めて知りました」

主「価格という面から見ると確かにこの順番になります。
ただ私は最終的には『この人に売りたい』とか『この店にお願いしたい』って、納得して売って欲しいなと思っています

C「ありますねー、洋服でも『この人から買いたい』とか」

主「そうなんです。合う合わないってあると思うんですね。お店でも、美容室でも、もしかしたら病院でも。合う合わないって、お金以上の価値がありますよね?」

C「私が『バーキンを売るなら高級そうなところで』って感じたように?」

主「そうです。老舗の個人質店は確かに査定は高いですが、サービスなどのソフトの面では、少し物足りなさを感じる人があるかもしれません。
対して買取店なら、空間もキレイでドリンクサービスがあって…と、スマートな雰囲気がありますからね。
自分が何に重きを置くかを考えて、納得のできる「私が売りたい店」を探してみてください

 

 

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