皆さんは「質屋さん」を利用されたことはありますか?

質屋さんは、若い方にはなじみが薄いかもしれませんが、モノを担保にしてお金を借りられるシステムを取っており、買取や預かりのアイテムが幅広く、地域密着というのが特色です。

そこで今日は老舗質屋さんにおじゃまして、意外な預りものや、驚きのアイテムについて、お話を伺ってきました。

「こんなものまで預かれるの?」という老舗質店の幅の広さに驚きです。

結構多い! ホビー用品!

第1位:ゲーム機

売りたい時 .com(以下C)「質屋さんに預けるものと言われて浮かぶのは、時計や貴金属、毛皮などですが、意外なものとはどんなものですか?」

店主(以下主)「いわゆるホビー用品ですよね。多いのがゲーム機

DSやwiiなどはもちろん、Nintendo Switchは爆発的人気で、来年頭には、2,500万台突破すると言われているんです

C「やっぱり新しいモデルの方がいいんでしょうか?」

主「そうですね、やはり新しいモデルは高価査定の対象になります。

ただ、古くても初代ファミコンの四角いボタンのモデルなど、レアな機種は、それなりの高価買取が期待できますよ」

第2位:つり道具

主「第2位はつり道具です。実は預からないところが結構多いんですよ。

大型都市部のチェーン店だと、アイテムがある程度決められているので、買取しないところも多いと思います。

値段が付けば、なんでもやるというところもあるんですけどね」

C「なるほど、老舗の質屋さんだからできるということなんですね!」

主「はい、地元密着の質屋なら、たいていOKだと思います」

C「ブランドはどんなものが高価査定になりますか?」

主「定番ですがSHIMANO、ダイワですね。

あと、がまかつやダイコーなども人気が高いです」

第3位:電動工具

C「ホビー用品の中でも、電動工具はなかなかニッチな感じがしますね…」

主「具体的には、チェンソーとかレーザー墨出し器などです。

レーザー墨出し器は意外と壊れやすく、タテにした状態じゃないと保管できないんです。

預かる時に少しでもヨコにすると『絶対タテに置いておいてください!』って怒られる時もあります(笑)」

C「持ち運びも大変ですし、高価なものが多いですよね」

主「そうなんですよ…実は一時期、高価な電動工具を目的に、新興住宅で盗難が多発していた時があったんです。

こういう時は警察とも連携しますね。

間違ったルートのものを預かってしまわないかは、質屋のクオリティにも関わるので、かなり目を光らせています

第4位:ラジコンヘリ・スポーツ用品

主「ホビー用品の中でも、ラジコンは高価な部類ですね。

最近はドローンもよく見ます」

C「ラジコンって一般的なホビー用品という印象を受けますが、そのほかホビー用品にはどんなものがありますか?」

主「テニスやゴルフなどのスポーツ用品ですね。

スポーツ用品を売る場合のポイントとしては『毎年新モデルが出る』『ディスカウントショップにあまり出回らない』ということ。

例えば新モデルが出たばかりなら、新品の需要が高くなり、2万円のラケットが半額で売れることもあります。

C「株のように『今!』という見極めがポイントになりそうですね」

主「そうなんです。ラケットは中古でも意外な高値になるケースもあります。

お店によるので、気軽に問い合わせるといいですね」

C「店主さんが、ホビー用品で一番びっくりしたのはなんですか?」

主「ビリヤードのキューですね。球だけなぜかないんですよ(苦笑)。

持ち運びも大変そうですしね。新品は3万円くらいだったと思いますが、5,000円で査定しました」

なぜそんなものを? 意外なアイテム

お金

C「こんなものを?っていう意外なアイテムはありますか?」

主「お金ですね」

C「お金……?? お金を預けてお金を借りるんですか?」

主「からくりを言えば記念硬貨の類です。天皇ご即位とか万博記念とか、造幣局が出しているものです」

C「実際に高価査定が期待できるものなんでしょうか?」

主「ほとんどありません(苦笑)。500円硬貨なら価値は500円です」

C「そのまま使ったほうが早くないですか?」

主「確かにそうですよね。たぶん一時的にお金が必要だけれど、記念硬貨だから使いたくない、っていう理由じゃないでしょうか?」

C「なるほど! 『質屋さんの仕組みを知ろう』でもお伝えしたように、利息と借りたお金を払えば、手元に戻ってくるわけですもんね」

主「オークションサイトを調べて『これくらいのプレミアが付くはず!』って主張される方もいらっしゃいます。

主「あとは銀行でよく見る、ロールの10円玉とか、5円玉貯金何キロ分っていうのもありましたね」

C「本当に謎ですね(笑)」

主「商品券もそうなんですが『今お金がいるけど、チケットショップには売りたくない』とか、質屋を金庫代わりにしているんだと思います。

C「確かに、そういう利用法も質屋ならOKですもんね」

仏像

主「お金と同じく珍しいのが仏像です」

C「仏像? いったいどこから手に入れるのでしょうか」

主「それは僕たちもよくわからないのですが、譲り受けたり、ご本人さんが仏像収集を趣味にされているんだと思います」

C「高価買取が期待できるものはありますか?

主「ものによりますが、例えばガネーシャの石像とか、収集家が多いアイテムですと、高価買取が期待できます」

主「でもあえてこの場では『仏像でも預けられるんだよ』ということが言いたいんです。

先ほどの釣り道具と同じなんですが、仏像って、地域密着型で、ある程度実績がある質屋さんじゃないとできないんですよ。

『仏像は預けられないよ!』って言われたら『老舗じゃないんですね』と言ってもいいくらいです!!

質流れになった場合も、マニアの方に売れるので全然問題ないので、そういうルートを持っているかが、老舗かどうかの分かれ目になると思っています」

個性的すぎる! こんな預かりもの

C「今までで一番驚いたの預かりものはなんですか?」

主「自作の絵ですね。しかも2回体験しました(苦笑)」

C「自作の絵! しかも2回とは!」

主「1回目は油彩の絵でした。といってもプロの画家さんのもので、確か5,000円で査定したと思います」

C「どうしてもその時にお金が必要だったんでしょうか…」

主「きっとそうなんでしょうね。

2回目はチラシの裏にボールペンで描いた絵でした。

すごく上手かったんですけどね…さすがに断りました」

C「いろいろ珍しいものを伺ってきましたが、一般人の私たちから見ると『なぜ?』という疑問が沸きます」

主「そうですよね。

恐らく消費者金融では借りられないとか、ブラックリストに載ってるとかの理由なんだと思います」

C「地域の方々のお役に立つというのは、質屋さん、しかも老舗さんのいいところですもんね」

主「一時期はホームレスの方が来ていた時もありました。

でも質屋って身分証明書が要るので、買取できないんです」

C「なるほど…あらゆるアイテムが買い取りできても、NGな場合もあるということなんですね」

まとめ

今回は実際に老舗質店を訪ね、お話を伺ってきましたが、取り扱いアイテムの幅広さには、本当に脱帽です!

さすが老舗という印象を受けました。

そして、難しいアイテムも正確に査定でき、もし質流れした場合にも、これまで培ったルートを活かし、きちんと利益を生むシステムにも驚きました。

都心のチェーン店にはない、目利きの素晴らしさというか、職人技のようなものを感じましたね。

最近は買取業者も増え、昔のように質屋を活用する人は減っていますが、需要はかなりあり、ヘビーユーザーも多いそう。

この機会に質屋の良さを見直してみたいと思いました。

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