「時計」は、買取業者の広告で見かけるアイテムのひとつですよね。

ブランドやモデルによっては、高価査定が期待でき、使っていた中古時計を売りたいと思っている人も多いかもしれません。

インターネットで「高価買取 時計」と検索すると、ロレックス・オメガ・カルティエあたりが多くヒットします。これらは人気もあり、時計に詳しくない人からの知名度もありますよね。

しかし、本当に「高価買取が期待できる時計」というのは、いったいなんだと思いますか?

それが次の5つ。

・PATEK PHILIPPE(パテック フィリップ)
・Vacheron Constantin(ヴァシュロン・コンスタンタン)
・Breguet(ブレゲ)
・A.LANGE&SOHNE(A.ランゲ&ゾーネ)
・Audemars Piguet(オーデマ ピゲ)

この5つは「世界5大時計ブランド」と呼ばれており、中でも「パテック フィリップ」「オーデマ ピゲ」「ヴァシュロン・コンスタンタン」は世界三大時計にも数えられ、最近は前者2ブランドが人気を集めています。

それでは、各ブランドの特色および、高価買取が期待できるアイテムをご紹介しましょう。

これが世界五大時計だ!

【パテック フィリップ】

時計愛好家にとっては「時計=パテック」という図式が浮かぶかもしれません。

1839年の創業以来貫いている、独立した家族企業というスタイルは、ジュネーブ最古と称され、完璧なるタイムピースや技術、ノウハウを継承。

どんな古いものでも修理可能で、スイスのパテック フィリップ・ミュージアムには、世界にわずか3人しか直せない時計もあるそうです。

1851年、ヴィクトリア女王がブローチ型の懐中時計を購入したことで、一気に脚光を浴び、そのほかにもアインシュタイン、チャイコフスキー、トルストイ、W・ディズニーなど名だたる著名人が愛用しています。

現在、モデルは約200種類。

特色ごとに8ファミリー(種類)に分かれていますが、買い取り市場における人気は「ノーチラス」。

柔らかい四角のフォルムが特徴で、オークションサイトでは、中古でも最低300万円は下りません。

機構も査定価格に反映され、トゥールビヨンやパーペチュアルカレンダーなどの充実により、1,000万円以上になるアイテムもあります。 

【ヴァシュロン・コンスタンタン】

創業は1755年、継続して時計を製造する最古のメーカーです。

「ヴァセロン・コンスタンチン」と呼ばれていた時代もありましたが、現在は上記の表記で称されています。

宝飾時計も有名ですが、最大の特徴は複雑な機構と精巧さ。

例えば重力の影響を受けやすいトゥールビヨンも、ヴァシュロンは、絶対に狂わないと言われています。

またパーペチュアルカレンダーは、うるう年にも完璧に機能し、機構の充実さと精巧さに着目する、男性の圧倒的支持を得ています。

そんなヴァシュロンで高価買取が期待できるのは、「オーバーシーズ」シリーズ。

文字通り旅がテーマで、どの国を訪れても自動巻きを実現。

機構やデザインなどの種類が豊富で、約30種類以上のラインナップを持つのも特色です。

【ブレゲ】

1775年、パリのシテ島の時計工房からスタート。

創業者のアブラハム=ルイ・ブレゲは「時計の歴史を200年早めた」と言われ、時計に革命を起こしました。

前述したトゥールビヨン、パーペチュアルカレンダー、そしてミニッツリピーターは、すべて彼によって開発され、その機構の複雑さは、誰一人真似できなかったと言われています。

ナポレオン・ボナパルトやマリー・アントワネットといった偉人も、ブレゲの時計を使用しており、特にマリー・アントワネットから「最高の時計を」と命じられた際には、フランス革命での処刑後も続けられ、44年の歳月を経て完成しました。

ブレゲの人気アイテムは、やはりマリーン系の時計でしょう。

割と最近のモデルである、タイプXXⅠ、XXⅡ、ロイヤルも人気ですが、買取市場で人気なのは、1990年代からの第三世代となる、「トランスアトランティック」。

自動巻きを搭載し、従来のタイプXXシリーズから、一気に進化したという位置付けをされています。

このトランスアトランティックは、日付ありのクロノグラフを搭載、原型は、1950年代にフランス軍の依頼で製作したパイロットウォッチで、シンプルかつ正確で、男性ファンも多数です。

現在製造を中止していることからも、人気が高まっています。

【A.ランゲ&ゾーネ】

ドイツ・ザクセン王国の宮廷時計師に15年間師事し、1845年に自分の工房にて、その歴史をスタートさせたアドルフ・ランゲ。

それは、かつて銀採掘で栄えたグラスヒュッテ(現ザクセン州)町で、時計製造業を広めることにより、町の活性化を図るものでもありました。

二度の戦争、ドイツの東西分断などにも多大な影響を受けましたが、1990年、ドイツ再統一の際、復興・再建。

現在も自社一貫生産のスタイルを守り、「ランゲとその息子たち」という意味の「A.ランゲ&ゾーネ」という名称で知られています。

そんなA.ランゲ&ゾーネの人気アイテムが、ドイツ再統一の後、1994年に発表された復興の象徴「ランゲ1」。

黄金比率によりデザインされた文字盤はもちろん、日付を大きく見せるという「ビッグデイト」が話題に。

真似をするブランドが続出しました。

また、同じく復興記念として発表された「サクソニア」も人気。

一切の無駄を省いた、シンプルなフォルムが特色です。

そして、機械式でありながらデジタル式時計表示をする「ツァイトベルク」も多くのファンを魅了しています。

【オーデマ ピゲ】

今回ご紹介するブランドの中で、最近一番の人気を誇るのが、この「オーデマ ピゲ」。

設立より約150年経った今も、オーデマ家・ピゲ家でその伝統を継承、2019年には新ミュージアム「創業者の家」がオープン予定です。

代表作でもあり、買取市場でも圧倒的人気を誇るのが「ロイヤル オーク」。

ステンレススチールを用いた高級スポーツウォッチは、今でこそ多くのブランドが手がけていますが、当時は珍しく、1972年の初代誕生から、世界中に根強いファンを持っています。

イギリスの装甲艦、ロイヤル オークがその名前の由来で、舷窓(げんそう)をモチーフにした八角形のケースと六角形のリューズなどに、その思いが凝縮されています。

ロイヤル オークは「クロノグラフ」「オフショア」などさまざまな種類がありますが、機構によって価格は異なり、中古ながら1,000万円を超えるものも。

特に「ロイヤル オーク オフショア・ダイバー」は、若い男性から絶大な人気を集めています。

買取市場で、実は人気のないブランドは?

世界五大時計には入らないものの、最近人気を集めているのが、ガガ ミラノ、ジェイコブなど。

有名人やスポーツ選手が多く愛用しているので、憧れの気持ちから、購入を考えている人も多いかもしれません。

しかしこれらは、買取市場ではそこまで人気がありません。

その理由がクオリティ。

見た目にはデザイン性も高く、ダイヤモンドを使うなど、確かに高級時計のイメージはありますが、前述の世界5大時計と比較すると、ムーブメントが安っぽい、部品は自社で作っていないなど、機構に歴然とした差が出ています。

また、世界5大時計にとっては当たり前の「すべての工程を自社一貫」「オーバーホールも完璧」などが、網羅されていません。

真の時計好きに言わせれば「時計をわかっていない」「邪道」と言う人もあり、やはり中身も外見もこだわっている時計こそが、根強い愛好家を持ち、同時に高価査定を実現していくのかもしれません。

まとめ

以上、世界五大時計について、その特色と、高価買取が期待できるアイテムを見てきましたが、どの時計にも共通しているのは「機構の充実」「高い技術」。

すべてを自社で行い、オーバーホールが可能なのは、職人たちが、自らの技術に絶大な自信を持っているということです。

そして、歴史があるからこそ伝統や技術が受け継がれ、先人の知恵が磨かれ、素晴らしさが塗り重ねられていくのでしょう。

いつの時代も決して流されず、どんな流行が来たとしても、その人気が揺らぐことはない。それが世界5大時計なのです。

多くの人が知っている、ロレックスやオメガも絶大な人気があり、間違いのない時計と言えます。

しかし世界五大時計であれば、モデルによって数百万の値が付き、ブランド名だけでなく、アイテムもチェックしてみると、より高価買取が期待できるかもしれません。

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